元保育士女子初めての雪山登山のキロク”上州武尊””谷川岳”

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スタッフの牧野茉莉です。

昨年の今頃は保育士として子どもたちと園庭を駆け回ってしました。

自然が好きで、子どもと関わることが大好き。

photo by Takuro Yamamoto

幼少期は、ハイジとトトロと魔女の宅急便にはまり、兄と台詞を丸暗記して演じたり、自宅の庭で箒に跨って跳ぶ練習を本気でしていた毎日。

天然パーマくるくるの凛々しい眉毛の1歳

両親と兄の影響で長野には毎年欠かさず訪れ、スキーやキャンプ、小学生の頃には涸沢や蝶ヶ岳に登る経験も。

いつかの蝶ヶ岳の山頂で、見知らぬおじ様に

”お嬢ちゃんすごいなぁ!頑張ったなぁ!”

とクリームパンを貰った、嬉しくて嬉しくてたまらない記憶。雷鳥の親子に出会った感動。涸沢ヒュッテで虹を見た記憶がずっと心の中に残っている。

中学高校は吹奏楽部。大学は保育の短期大学と、介護福祉士の勉強でほぼ休みのない毎日を過ごす。そんな中、年数回の上高地での滞在で、森の匂いを感じ、鳥の声を聞き、木々に包まれることが、自分の中でのリセット方法に。

そんなこんなで乗鞍の地に。

“雪山に登ってる私”なんて想像もしたこともない

夏山か残雪期で十分。雪山なんて私はいいかな、雪用の登山靴は重たいし、必要はものはお金がかかるし、岳も読んだし、危ないし。何より歩いている自分が想像つかない。でもちょっと、いや、かなり憧れていた。

この前までそんな風に思っていた私。

でもでも、雪山から帰ってくるスタッフの嬉しそうな顔と、山の話題。SNSに載る嘘みたいな景色。

そんな人たちが近くにいたら、負けず嫌いな私はうずうず。行きたくなっちゃう。

まりちゃん、まりさん、行こうよ、行かないの?

うーん、行きたいけど私でもいけるかな。いっちゃうか?でも体力大丈夫かな?危ないか?えっと、、、いく!!!行きたいです!!

ピッケル、冬用登山靴、ビーコンを借り、気づいたら、群馬県行きのハイエースに。

初日”谷川岳”

天気にも恵まれ、日差しも暖かい。

はじめての雪山5.6時間歩いたが、当日ロープウェイが強風の関係で10:30〜だったこともあり、ペースがゆっくりな私は山頂は断念。でも雪山初心者の私にとってとってもいい練習に。

傾斜の降り方に、足の運び方、ペースの保ち方、ピッケルの使い方。きれいな景色にも感動したけど、まだまだちょっと怖いな、と思っていた私の頭の中は余裕がなかった。

他のスタッフ4人は山頂に。本当にいい顔して戻ってきた。

あー私も山頂の景色見てみたい!!

2日目”上州武尊山”

私にとって雪山では初めて山頂を目指す山。

ちょうど去年の今頃、乗鞍に雷鳥に面接に来てから約1年。それまでよりちょっと不便な暮らしが始まり、夏山に登ったり、初1人テント泊2泊3日、初海外を経験して、私って意外となんでもできるのね。って自信が湧く。何にでも挑戦したくなる。見たことのない景色を見たくなる。

だから雪山だって。

美しい稜線の先 剣ヶ峰

きっと見ることは無いだろうなと思っていた景色が目の前に広がっていく。

晴れた雪山は美しい。本当に美しい。

どこを見ても美しい。

“なんだこれーー!”

人がギリギリすれ違うことのできる稜線

上を見上げると、宇宙を感じる濃くてふか〜い青空。その青が地上に近づくにつれて淡くて優しい青に変わっていく。山を覆う雪たちは太陽に照らされると銀色にキラキラと輝くし、風が通った跡は筆でなぞったように波立っている。空の青と雪山のシンプルな白いコントラスト。

どこまでも続く山の稜線の重なり。天に聳える剣ヶ峰の雄姿なんてもう圧巻。

つい見惚れてしまう剣ヶ峰

どこを見てもどこを歩いても全く飽きない、これが。

ここを踏み外したらどこまでも落ちていってしまうかもしれない、足がすくんでしまうような道もある。ピークまでのアップダウンも激しい。特に急登は一歩が辛くてたまらない。足を進める度に、太ももがずーんと重たくなっていく。

それなのに気持ちが前へ前へ”行きたい”と背中を押す。前の真っ白な丘を越えたら、次はどんな景色が広がっているんだろう。それが見たくてみたくて足が進んでいく。

輝く雪と曲線 雪の跡が美しい

昔から他人の気持ちを考えすぎてしまう私。裏の裏の気持ちまで。気付いたら隣に座っている知らない人の気持ちも考えている。自分の喜びより他人の嬉しそうな表情を見るのが好き。知り合いでも、そうでなくても。

それが私のいいところでもあり、ちょっと窮屈なところでもある。

でも今日は後から気づいた。自分の気持ちが前へ前へ、前のめりになってる。

雪山の景色の美しさを目の当たりにした喜びが込み上げてきて、にっこにこしちゃう。嬉しくてたまらない自分が嬉しい。幸せだ。いい顔してるね〜私。

ついになつきさんとも登れた♡

そこから周りを見ると、大切な人たちがみんな同じ気持ちでにっこにこしている。たまらないね。嬉しいよね〜って。

嬉しそうな笑顔が並びます

自然が好きで、山が好きで、この景色を大切にしていきたいってまた改めて感じた。

うわ〜かっこいいわ〜お山。

かっこいいわ〜私たちも。

そうやって思えるのも、とっても気持ちがいい。

来てよかった。本当に。

また次の山へ。

どんな景色が広がるんだろう。

どんな気持ちになるんだろう。

また谷川岳もリベンジしたいな。

まだまだ私の可能性は広がっていく気しかしていない。

なんて、言いたくなるようになりました。

心強いRaicho hikersのみんなと

本当にありがとうございました!

また!

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