Raicho Inc が目指すライフスタイルを中心とする働き方

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新型コロナウイルス感染症の流行により、以前にも増して多くの人が働き方について考えるようになったのではないでしょうか。
これまで「働き方改革」で奨励されていた在宅勤務などのフレキシブルな働き方への転換が、コロナウイルスによって素早いスピードで行われています。

実際に、ワーケーションをはじめとする新しい働き方が急速に広まったことにより、今後は「ライフスタイルを重視した働き方」や「ワークライフバランス」の注目がより高まっていくことになりそうです。

そのなかでRaicho incは、メンバーの理想とするライフスタイルを実現するために、メンバーそれぞれに合う働き方や取り組みを行っています。
ここからはRaicho inc の働き方、取り組みを紹介していきます。

Raicho inc の働き方

Raicho incはメンバーの幸せを一番に考え、それぞれの理想とする働き方やライフスタイルの実現を目指しています。

取り組んでいる気象変動へのアクションや、持続可能な社会実現に向けての活動を続けていくためには、まず自分たちが自然体で自らが望むライフスタイルを送ることができ、持続可能な形で人生を送れているかが大切だと考えています。

また、運営しているゲストハウス雷鳥は「自然に還る」をコンセプトとし、ワーケーションプランを利用した長期滞在でお客様が本来の自然体に還ることができるようサポートしています。自然に還り、笑顔でまた元の自分の場所に戻ってもらうためには、自分たちが自然体で、豊かな暮らしを送っていることが肝心です。

ゲストハウス雷鳥

どうすればメンバーの幸せな暮らしを実現することができるのか。まずは理想とするライフスタイルをお互いに知ることが大切です。ライフスタイルとはつまり、その人が何を重要視して、どのような時間の使い方をしていきたいのかということ。それらをお互いが理解していない状態でいくら働き方改革に取り組んだとしても、いつか齟齬が発生してしまうでしょう。その人はどのような状態で幸せと感じるのか。それを知り、メンバー全員でそれぞれが幸せな状態を実現していこうとしています。

現在、Raicho incのメンバーは、社員、アルバイト、ヘルパーの3種類の雇用形態で働いています。それぞれに共通するのは、ライフスタイルの中で大事にしたい部分を共有し、その人の理想とするライフスタイルに合わせた労働形態をとっているところです。業務の中で自分のスキルをより伸ばしたい人、大自然の中で働きたい人、自分の事業をしながら働きたい人など、働く目的は人それぞれです。そしてその人に合った形態や勤務日数、勤務時間で働いてもらっています。働き方の違いに優劣は無く、業務の中で自分のやるべきことを果たすことが重要です。

実際にメンバーは、Webエンジニアをしながら働いている人、自然保育を行いながら働いている人、転職の間で自然の暮らしを体験しにきた人、山奥での暮らしを実際に経験しにきた人、学生の間に様々な人と交流がしたい大学生など、人それぞれ理由や目的を持って乗鞍に来て、共に働いてきています。
また、状況は人によって変化していくため、定期的に面談をし、その人が自分に合った働き方、暮らしができているのか互いに確認し、必要であれば勤務形態の変更なども行なっています。

自然保育きのこ

会社の方向性に合っているかという部分はもちろん重要ですが、それぞれが望むライフスタイルを共有して理解し合うことで、全員が幸せな暮らしをしている状態が望ましいです。
まずは自分たちが理想のライフスタイルを送れるようにして、山奥でこのような働き方ができることを発信し、多くの人に様々な選択肢があることを示していきます。

1年に2回の1ヶ月休暇

Raicho incの大きな特徴の一つに1年に2回、約1ヶ月間の休暇があります。2回ともに閑散期ゲストハウス雷鳥GiFT NORiKURAを休館してスタッフ全員が1ヶ月間の休暇をとります。働くときは全力で働く、休むときは全力で休む。メリハリを大切にしてそれぞれ自由な時間を過ごします。

スタッフは皆、この自由な期間に自分をリセットする、長期でなければいけない場所に行く、家族との時間を取る、自分の仕事に集中するなど、思い思いの過ごし方をしています。
今年の1ヶ月休暇の最初の1週間、オーナー藤江とマネージャー山本は四国に視察旅に出て、インプットの時間に当てました。その様子はこちらの記事から。

四国旅の様子 Photo by Tatsuya kanabe

連休で山を歩く

Raicho incでは、普段から連休を多く取れるようにしています。自分がやりたいことを全力でやってほしいという想いから、登山・旅好きスタッフが、連休を利用して泊まりで山や旅に出られるようにしています。

また夏休みなどの繁忙期後は、順番に10連休を取れるようにしています。これも夏の繁忙期は3連休以上が取れない状態がどうしても続くため、その分まとまった休暇を取れるようにしています。

今年はスタッフがそれぞれ北海道の大雪山系や北アルプスの山々を歩き回っていました。

北海道大雪山の高根ヶ原

長期で旅ができるということ

Raicho inc のスタッフ憲章に「毎年旅に出て地球を歩く」があります。

Raicho inc スタッフ憲章

「旅は、出会いと発見があり、五感が磨かれ、心が豊かになり、素直な自分を見つけるきっかけとなる。旅に出ることによって、多様で美しい世界に触れて、自分を知り、可能性が広がる。」

上記の理由でRaicho incではスタッフに旅を勧めています。

長期の休暇で自分の時間を充実させ、視野を広げたり、自己研鑽や自己投資をしたりすることは、企業にとっても個人にとっても大きなメリットになるでしょう。

また、ゲストハウスを運営しているからこそ、旅の良さを知った上でゲストの皆さんと交流したい、ゲストの目線に立って、より良い場を作っていきたいという想いもあります。そのためにも、そこで働くスタッフが旅をライフスタイルに組み込めるようにしているのです。そして旅という共通の好きなことを通じて、ゲストとスタッフ共に楽しい時間を過ごせることを願っています。

三方よし、それ以上を目指して

今の日本で長期の休暇をとるのは難しいのが現実です。それは労働時間を評価する文化や労働=美徳という考え方から来ているでしょう。しかしそれが続く限り、現在標準となっている1泊2日の旅行スタイルはこの先も続いていってしまいます。1泊2日の旅行スタイルが、徐々に日数が伸びて長期での旅行スタイルが広がっていくと、旅の満足度が上がるだけでなく、移動で生じる二酸化炭素やリネンの削減、観光地で働く人の業務削減、閑散期の減少による観光地の持続可能化などにつながります。そうなっていくことで旅行者・観光従事者・地域の三方よしにとどまらず、地球環境や私たちの未来までも、より良くしていくことを目指します。
長期での旅行は難しい。この固定概念を変えて、より多くの人が自分の時間をコントロールし、地球軸と自分軸、両軸でのサステナブルな人生を実現していけるよう乗鞍から実践し続けていきます。

文章:Raicho Inc Manager 山本 拓郎

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