自然とLife styleのデザインが美しい国 inニュージーランド
どうも、うっちーです。早いものでRaichoに来て8か月が経ちました。今回2度目の長期休暇にRaichoのメンバーとニュージーランドに行ってきました!以前から、周りの友達に、ニュージーランドは自然が好きな人にとっては最高な国だと聞いていたので、いつかは行ってみたいと思ってはいたものの、あまり調べることもなく、行けたらいいなという程度のものでした。しかし、そんな願望もRaichoの仲間のおかげで現実に!ありがとうございます。ニュージーランドは計画段階から、魅力的なトレイルが多く調べれば調べるほど楽しみになり、1か月じゃ足りないとなったり、みんなで最後に合流して歩けることに、ワクワクしながら計画を立ててました。
※実際行ってみると、計画はそんなにがっちり決めなくても良かったなと思った。天気の影響もあるし、実際ルートバーンも雨予報で1日短くなった。事前に予約していると、キャンセル料が無駄にかかってしまったり。しかし、これも経験したから言えることで、余白をもって楽しむには、ある程度の経験と知識がないと難しいなとも思った。
歩いたロングトレイル
・Tongariro Northern Circuit 41㎞ 4/6~4/8(2泊3日)1人
・Routeburn Track 32㎞ 4/11~4/12(1泊2日)with なつきさん、すぐるさん
・Abel Tasman Coast Track 51㎞ 4/17~4/20(3泊4日)with みんな
※グレートウォークスを歩くには泊まる場所の予約が必要となる。(キャンプサイトorハット)
この3つを選んだ理由は、火山→渓谷→海っていう流れが良いなと思ったから。それぞれのフィールドで感じるものが異なり楽しそうだと思った。また、1人で歩くのとみんなと歩くのでは、感じるものがどう変わるのか知りたかった。今回はそのニュージーランドで歩いた3つのグレートウォークスで感じたこと、思ったことを僕なりに書いていきます。
Tongariro Northern Circuit
トンガリロは、有名な映画「ロード・オブ・ザリング」の撮影地にもなったところ。活火山のエリアで、頂上付近に近づくと硫黄臭が漂っていた。トンガリロのハイライトになるメラルドグリーンに輝く池のポイントへは、アルパイン・クロッシングと言い、DAYハイクのコースでも歩くことができる。多くの観光客や地元の人は、このアルパイン・クロッシングを訪れていた。そこまでの道は、火星を歩いている様な気分になる道もあり、映画のワンシーンに出てきそうな景色が広がる。でも自分が行った時には天候が悪くガスガスの強風だったので、霧の向こうの景色を想像しながら歩いていた。
ハイライトのポイントを過ぎてからは、ノーザンサーキットを歩く人しかいないので、いっきに人が減る。個人的にはそこからの方が、背丈の低い木々が多く広大な景色が広がり、歩いていてとても楽しく、ロングトレイル歩いているわって感じがした。特に夜明け前から歩きだし、日の出と共に目の前の山が燃ゆる景色を見ながら歩いていた時は最高であった。今回は2泊ともキャンプサイトを予約し、テントで過ごした。トンガリロではキャンプサイトの利用者もハットの施設が使える。(トレイルによってルールが異なる。)ハットには、ガスコンロ付きのキッチンや暖炉があり、快適に過ごすことができる。ハットにいるレンジャーも親切でハットでウロウロしていたら、声をかけてくれてガスコンロの使い方を教えたり、とてもホスピタリティに溢れていた。
個人的には歩くのが好きな人には、ノーザンサーキットをおすすめする。その方が、全体的に火山のエリアを楽しめるし、広大な景色を味わうことができるから。
Routeburn Track
ルートバーンは、なつきさんとスグルさんとクイーンズタウンで合流して3人で歩いた。予定では、2泊3日で歩く予定であったが、前日の天気予報が雨予報で気温も低く、テント泊では厳しそうと判断し、1日短くして1泊2日で歩いた。(雨予報であったその日は、結局晴れていた、、それもまた一興。←スグルさんのパワーワード笑)
ルートバーンのトレイルは、苔や石が多くあり日本のトレイルと雰囲気が似ている。しかし、ちゃんとトレイルに水の通り道が作ってあったりと整備されているのでとても歩きやすい。ニュージーランドは、人間と自然の距離が近く感じるのは、こういう自然へのデザインが整えられているのもひとつなんだろうなと感じる。ハイライトは、Lake Harrisあたりからの道だった。ザ・渓谷みたいで池からの水が流れ、谷沿いをずっと奥まで続く景色が広がる。途中、中学生ぐらいの女の子4人組が仲良く歩いていたり、日本ではあまり見ない光景を見ると自然といいなぁと思ってしまう。小さい頃から、自然遊びがライフスタイルに溶け込んでいる。
夜はハットに泊まった。そこで出会った年齢が1つ上の日本人は、ニュージーランドでワーホリを使い働きながら、休みをとってトレイルを歩いていた。テ・アラロアを歩くならそういう選択も面白そうだなと思った。夜にはレンジャーによるハットトークが行われる。明日の天気や、ルートバーンに生息する動物についてなどの説明があった。印象的であったのは、1時間にも及ぶ話を子供たちもみんな真剣に聞いていること。グレートウォークスのトレイルは遊びでもあり、良い学びの場にもなっていた。ルートバーンは、1泊2日でもサイド・トリップも行けたり、楽しめる余裕があるくらいのペースで歩けた。今回は曇りと雨の天気であったため、また次回もチャレンジしてみたい。
ルートバーンを歩き終わり、クイーンズタウンに戻るバスで印象的な出来事があった。帰り道、柵の囲いからヤギが脱走して道路の真ん中を歩いていた。初めはスピードを落とし、ぶつからないように通過したのだが、運転手が少し通り過ぎてから車を停めて考えた後、もう一度ヤギの元に戻り、再び道路に出てこれないように奥まで車で誘導した。その後も、ヒッチハイクをしている親子を乗せてあげたりと、見てるこちらも運転手の行動の暖かさを感じた。ニュージーランドでは、このような感性をもっている人たちが多いように、色んな場面を通して感じた。
Abel Tasman Coast Track
最後はみんなでエーベルタスマンを3泊4日で歩いた。みんな集まると、食材調達から近くのスーパーでワイワイしながら選ぶのもまた楽しい。エーベルタスマンはトレイルヘッドからかっこよく、先に見える景色にワクワクしながら早く歩きたくなっていた。コースは海岸沿いを歩き、森と砂浜の道を何度か繰り返す。トレイルを歩いていると、海から吹いてくる心地よい風が気持ちよく、時折見えてくる砂浜の景色にテンションが上がり歩くスピードも早くなる。砂浜に出ると海までダッシュ!開放感がたまらない。
コースの途中には、潮の満ち引きにより歩くことのできるlow tideコースがある。これがアドベンチャー感に溢れていてとても楽しい。あらかじめ干潮の時間を確認しておきそのタイミングで歩くのだが、、待ちきれずに太ももの高さまで水位があってもおかまいなく覚悟を決めて渡る(笑)波のタイミングを見計らって歩かなければならない道では、自分のルナサンは壊れ、藤江さんのサングラスは波にさらわれた。これもまた一興。(笑)(基本自分は、前に進むことしか考えていませんでした。険しい表情をするみんなを背に。笑)
エーベルタスマンのキャンプサイトは、砂浜のすぐ近くで設営できる場所もあり、テントを設営するとすぐに海へ走りドボン!(最高)その後に焚火を囲みながらみんなでご飯!(優勝)最後はコーヒー飲みながら満天の星空を眺める!(極上)本当に最後のキャンプサイトで見た景色は、そこに全てが詰まっているようであった。海、砂浜、森、木、焚火、星。圧倒的な景色を前に、ほんとに自分がちっぽけになる。歩き終わった後に食べたハンバーガーは、ボリュームも味もおっちゃんの雰囲気も最高であった!エーベルタスマンは是非みんなに歩いて欲しいし、みんなで歩きたい、そんなトレイルだった。次回は、カヤックに乗って途中のセクションを渡ってみたい。※サンドフライに刺されまくったのも良い思い出でした。
みんなと歩いて感じたそれぞれの価値観と多様性について
今回のテーマでもあった、1人で歩くとみんなで歩くの違いから感じたことは、当たり前だと思うが、みんな歩く中で自然に対して感じること、楽しいと思うこと、考えていることが違うということ。最後に歩いたエーベルタスマンでは、これをひしひしと感じ1人で悶々としながら歩いていた。(笑)みんなと違うなと感じてから、それを自分の中に閉じてしまっていた。整理できたのは、日本に帰ってきてしばらく経ってからだった。
自分が自然の中を歩く中で、楽しいと感じることは、そこでしか見れない景色、体験を通してそれを五感で感じながら、その土地や文化を知り、内省すること。今回歩いていて思ったのは、トレイルを歩いている自分は好奇心がより前に出てくる。そして、そこで感じたことや心が動いたことに対して考えながら歩いている。そうやって、自分の中で気づきがうまれると嬉しくなる。他にも、目の前の景色をずっと眺めながら心を癒されたり、歩いている最中に人と出会うことも好きだ。でもなんで自然の中を歩くのが好きなの?って聞かれたら、最初には「土地や文化を五感を通して知り、内省すること」と答える。だったら1人で歩けよって書きながら自分に突っ込みたかったけど、今回みんなで歩いたからより明確に感じることができた。
でも今回もやもやしてた原因はそこではなかった。その違和感を周りに伝えず、自分の中だけに閉まってしまっていたことだ。その場でまとまらずとも、言葉にすることはできるのに、自分が勝手に内に閉まって、伝えようとせず相手を理解をしようとしなかったスタンスに原因があったと思う。
この出来事から、最近気になっていた多様性という言葉が頭をよぎった。現代の社会では、どんどんテクノロジーが発展し、シームレスな世界が広がり、昔よりもマイノリティーの意見も広がるようになってきた中で、より混沌な世界になってきている。そこでどのように多様性を解釈し、これからその社会で生きていくか。この多様性の表面を見れば、みんなの意見を受け入れ、みんな平等にみたいな言葉が浮かんでくる。でもこの平等という言葉は、響きはいいが、時にはその土地で育まれてきた文化を無くしてしまうことにも繋がりかねないとも思う。だから使い方に気をつけたい。多様性には、相手のことをまずは理解しようと努めることが大切であると思う。(当たり前だが難しい)それと同時に自分の意見を伝えること。その中で、違う部分があって当たり前でそれでいいんだと思うし、それが良いんだと思う。そしてお互いに共通の部分を見つけに行こうとするマインドを持って話し合うでこと、新たなものが生み出される。それが生きていく上で大事な気がする。
ニュージーランドという国とサスティナブル
ニュージーランドの人たちは、暖かい人たちが多かった。人に対してもそうだし、自然に対しても。この暖かいと感じる部分には、感性の豊かさからうまれる相手への思いやりが根本にあるからだと思った。ルートバーンを歩き終わった後のバスの運転手もそうだし、その他の人たちも。自然の中で遊ぶことやライフスタイルと自然が密接に関わっていることで、感性が磨かれていると感じる。
また、もう1つ良いなと思ったことは自国のものをなるべく消費しようとするマインド。スーパーなどでは、ニュージーランドの製品であるかどうかが分かりやすく表示されている。直接聞いてないから分からないけど、自国のもの食べることにcoolであったり、良いことであるというマインドがあるんだと思う。
ここから感じたのは、持続可能な世の中になるには、人だけではなく自然に対しても思いやりをもてる感性を持つこと。そして、自分がいる国や地域について知ること。この2つは、日本の各地方に残っていると思う。各地方に残っている文化と自然を知り、未来へ繋いでいくことができれば、人間として地球の役にたつことができるのではないか。日本の地方で、今いろいろな動きがあると思う。自分が住んでいる乗鞍高原もその1つ。ゼロカーボンパークに認定され、再生可能エネルギーの活用、地産地消等の取組を進めることで、国立公園の脱炭素化を目指すとともに、脱プラスチックも含めてサステナブルな観光地づくりを実現することを目指している。そこに少しづつ想いをもった人たちが集まってきている。その中で、自分の役割を探しながら日々奮闘してます!以上
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